2005年エロゲー総評
年に一度ということで。

まず、エロゲー界隈全般という話をすると、2005年はファンディスクの年といった感じでした。元々エロゲー業界ではファンディスク商法というのは昔からありましたが、2005年は話題作はほとんどなかったので、注目は話題作のファンディスクに集まった形になります。『ガジェット』(BLACKRAINBOW)(レビュー)や『
ぱすてるチャイム Continue』(ALICESOFT)(レビュー)は発売から一年も経たずにファンディスクが出ている辺り、あからさまにファンディスクをあらかじめ念頭に入れていた感じです。『
Fate/stay night』(TYPE-MOON)(レビュー)、『CLANNAD』(Key)などごく一部で大ヒットした作品のファンディスクはかなり大きな話題になり、『
Fate/hollow ataraxia』(レビュー)は2005年で一番売れた作品になりました。まあ、一番売れたのがファンディスクという時点で色々と終わってますが、まあ、気にしない方向で。

巷では「萌え」ブームとかで、メイド喫茶なんかが話題になってました。エロゲー界隈のみならず「ツンデレ」はひとつのムーブメントになっていましたが、うちのサイトには全く関係がありません。そういう状況は、『Fate』がアニメ化したりとかの展開もありますが、エロゲー的なものであった「萌え」が大衆文化全般に拡散していく過程でもあって、エロゲー界隈では「萌え」の次の一手を考えるというところに、まあ関心が向かったと。Leafが凌辱サスペンスモノである『
鎖?クサリ?』(レビュー)を作ったり、スタジオメビウスが久しぶりに悪夢・絶望路線の新作『
THE GOD OF DEATH』(レビュー)を作ったり。まあOverflowは何を考えているのかよく分からないのでアレですが、『CLANNAD』のファンディスクも色々とアレな作品だったみたいです、私はプレイしていませんし、するつもりもかけらほどもありませんが。
2005年で一番よかった作品ということを考えると、なかなか悩ましい。まあ、エロに関しては製作者が色々とアレなことになった『脅迫2 ?傷に咲く花 鮮血の紅?』(AIL)(レビュー)が文句なし一番でしょう。うちのサイトでは去年一番の期待作でしたが、その期待には十分こたえました。名作『脅迫』(レビュー)の続編でしたが、内容的にも基本的に前作と同じ路線。全般に容赦なく犯す、暴力的に犯す、そして凌辱に順応することは決してないという、まあ定番。シナリオだと『夢幻廻廊』(BLACK CYC)(レビュー)ですかね。元ネタが『家畜人ヤプー』だというのはかなり分かりやすい作品でしたが、エロゲー的なループする構造と館という狭い舞台が、元ネタとは一風違った過激さ・極端さといった特徴をこの作品に与えています。
一番よかったブランドはTinkerBellですかね。昔からコンスタントに作品を発表するところでしたが、2005年は『蝶ノ夢』(レビュー)、『特捜天使シェルセイバー』(レビュー)、『義母の吐息?背徳心に漂う母の色香?』(レビュー)、『淫妖蟲?凌触学園退魔録?』(レビュー)を発表し、どれも手堅く作られた良作でした。『蝶ノ夢』(レビュー)は遊郭を舞台にした作品で、エロゲーでは結構珍しい感じ。『淫妖蟲?凌触学園退魔録?』(レビュー)はよくある触手凌辱モノといえばまあそうなんですが、それでも産卵やら即死やら全般にプレイ内容が過激であり、インパクトのある作品に仕上がっています。

凌辱ゲー全般の話。といっても特に面白いこともなく。アトリエかぐやがただの粗製乱造メーカーに落ちぶれたとかそのぐらいです。まあ、規制絡みというのもあるかもしれませんが、全般に低調。唯一元気そうだったのが、廉価価格帯の作品群。廉価作品は安くてボリュームも控えめというのがデフォルトですから、一点突破の抜きゲーにはそれなりに合っている。安かろう悪かろうの典型であったLILITHもそこそこよく出来た作品を発表するようになってきましたし、ゲドマガの『魔法少女沙枝』(レビュー)をエロゲー化したミルフィーユというブランドも登場しました。あとは『Natural Another One 2nd ?Belladonna?』(DreamSoft)(レビュー)とか『ガジェット』(BLACKRAINBOW)(レビュー)みたいな一風変わった作品が目に付いたぐらいですかね。これらの作品は偏愛を主題とした作品で、凌辱ゲーとしては概してヌルいというのはありますが、普通に面白いといえば面白い。パターンは大体出揃っているので、マンネリを避けつつ見せ方をかえるという感じ。

アナル関係だと年末に出た二本、『
NOISE-ノイズ-』(CARMINE)(レビュー)と『
牝畜』(BLACK
PACKAGE TRY)(レビュー)がよかったかと。『NOISE』(レビュー)は『えねま』や『Baldr Force』のライター卑影ムラサキがライターということで、アナル関係豊富で、シナリオ自体も結構面白い。本作品はたっちーチームではありませんが、作りは何となくたっちーっぽい。『牝畜』(レビュー)はブラパということで、まあ当然のごとくアナルばかり。エロゲーでは何故か珍しい女囚モノ。しかし、こちらは何となくマンネリの気配があります。
振り返ってみればあまりたいしたことの無かった一年といった感じですかね。そこそこ面白い作品はちらほらありましたが、まあ、それだけ。2006年は『魔法天使ミサキ2』に注目ということで。

