ageの底知れない健全さ
えーと、ageの新作『マブラヴ オルタネイティヴ』が何か凄まじいことになっているという話。内容的には独り言以外の何かのプレイするつもりがない人向け 『マブラヴ オルタネイティヴ』 概要参照のこと。
まあ、予告なくヒロインがことごとく惨殺されたぐらいで日和られても色々と困るとかありはするんですが、『螺旋回廊』のころのageならともかく、今のageが無茶苦茶やったのは確かに意外ですし、かなりびっくりします。
これが、『3days』みたいな、グロを売りにするシナリオゲーだったら話は別というか、むしろ美味しい役回りといった感じです。あるいは、Overflowみたいなメーカーの作品の場合も、まあ、Overflowだしね、で済む話。しかし、ageは今や押しも押されぬトップメーカーですし、グロで話題づくりをする必要もないほどに『オルタ』は話題作であったわけです。そのため、グロを入れた理由は単に入れたかったというか入れる必要を感じたからというのに他ならず、おそらく「『螺旋回廊2』ではごまかさざるを得なかったけど、今度はちゃんと描写できるしラッキー」ぐらいの気分であったに違いない、と。
考えてみれば、ageほどプレイヤーの期待を裏切ることが好きなメーカーも他にないわけです。私がageの作品を初めてプレーしたのは『螺旋回廊』ですが、この作品に、当時私が非常に衝撃を受けたこういうシーンがあります。主人公の教え子でしたっけね、ヒロインが悪い連中に、まあ、さらわれる訳です。一周目なんかだと、飲み会に行った後、ヒロインをそのまま家に帰す。彼女はその後、悪い連中にさらわれレイプされ、精神崩壊。んで、特定の条件を満たすと、その飲み会のあとのシーンで選択肢が出るんですよね。そのまま家に帰すか、自分の部屋に誘うか。普通は、これで自分の部屋に誘えば、さらわれてレイプされる展開は回避できる、と考えるわけです。実際、私は彼女に関してはとりあえず救えたとその段階では考えていました。しかし、ご存知の通り、ヒロインを部屋に誘うと、主人公と彼女は一夜を共にするんですが、翌朝、今度は二人まとめて悪い連中にさらわれ、主人公の目の前で彼女は薬を使って堕とされる。あらかじめ分かっていればどうってことの無い展開ですが、私は完全に予想を覆され、製作者のキャラクターへの残酷さに衝撃を受けました、当時は。
あるいは、『君が望む永遠』でも、主人公のへたれ孝之はプレイヤーの期待を裏切りまくりです。というか、彼は実際ほとんど何もしません。だからといって、プレイヤーが選ぶ選択肢がフラグ付けのための条件でしかなかったのかというとそうではなくて、むしろプレイヤーの選ぶ選択肢はヒロインたちの行動に影響を与える形で機能していた。この作品は主人公を中心とする三角関係の話ですから、孝之が行動的だとすぐ話が終わってしまう。『君望』は主人公を止めることで、ヒロインたちの心理の動きに焦点を当てた。あとは、まあマナマナとかもありましたが、これは同時期に制作していた『螺旋2』の影響ということで。
エロゲー業界は萌えへの過剰最適化が進んでいるので、このageの変わらなさ、健全さはそれなりに特異です。あとは、鬼畜人タムーに鬼畜ゲーを作らせてストレス発散させないのが悪い。
ということで、『オルタ』が気になっているという話なんですが、『オルタ』をプレイするためにはまず『マブラヴ』からプレイしなければならず、明らかにめんどくさい。とりあえず3月は月末まで購入予定が無いので、気が向いたら買ってみる方向で。

