2006年03月20日
終わらないプルースト
発熱地帯: 終わらない物語は読者の願望だが、同時に読者を疲弊させるという記事を見て、集英社版『失われた時を求めて』の文庫化が始まったのを思い出して買ってきました。
『失われた時を求めて』はマルセル・プルーストという19世紀から20世紀にかけて生きたフランスの作家が死の直前まで書き続けた超大作ですね。翻訳はちくま文庫に入っている井上究一郎訳全10巻と集英社から単行本として出た鈴木道彦訳全13巻が存在。ロマネスクで息の長い文体が非常に読みづらく、ほとんどの人間が途中で挫折するというので有名な作品です。これがどんな作品なのか、というのをまとめるのはなかなか難しいわけですが、爛熟したパリ社交界の倒錯した姿をきらびやかに描きつつ、意識の中に浮かび上がってくるものとしての記憶と時間、そしてそこから立ち現れる認識の構造としての現実について書いた、とでも書いておきましょうかね。男色とか結構色々とアレなところのある作品ではあります。
この手の大作はなかなか読めるものではないので、暇な大学生の人とかはエロゲーなんかやらずに『失われた時を求めて』とか読むといいような気がします。
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