狭間の月

タイトル
狭間の月
ブランド
Dark Side
発売日
2003年07月25日
評点
7/10
更新日
2003年09月15日

眼帯萌え?で体験版の印象もよかったので購入。そういや、TRY以外のブラパのゲームを買ったのは初めてでした。

システムはいつものブラパ。非常に快適であります。音楽・ボイスもつつがなく普通。で、シナリオ。嫉妬・独占欲がテーマかな。主人公は哀れにもやたらと嫉妬深い鬼の娘である月乃に惚れられて、彼女の住む館で働くことになります。彼の直接の雇い手である葵は男に異常なまでの嫌悪感を示していて、彼が月乃に近づくことを極力回避させようとします。そして、葵は館の使用人であるさよをまるで性処理の道具であるかのように主人公にあてがいます。そんな感じで、館の裏には幽霊が出てきたり、彼を心配した幼馴染の真由が訪ねてきたり、主人公にとっては平穏であるけれどどこかモラルや常軌を逸した館での生活が続きます。しかし、平穏な生活は長くは続きません。なんせ、彼がいるのは鬼たちの住む館なのですから。彼も無理やり月乃と契りを交わさせられ鬼となってしまいます。鬼となった主人公は人間の生気をすすらなければ生きていけない。そういうことで、作品は一気に猟奇・怪異の度を深めていきます。犯した人間を引き裂いて貪り食うなんて当たり前、CGがないのはまあしょぼいですけれど。

んで、このまま鬼として生き続けるのか、それとも真由と一緒に人間の世界に戻るのか、といった話になるわけです。月乃は最初に触れたように極めて嫉妬深いので、真由を捕らえて辱めたり、主人公の前で他の男とセックスさせたりするのは当たり前で、ついには主人公に真由を食わせたりする展開まであります。主人公は自分はともかく真由が下界に戻れるように奔走します。鬼としての本質的な残酷さと、人間としての心、そしてそれらの板ばさみとなる主人公の苦悩はかなり丁寧に書かれていました。それに、葵であったり、一見無感情な雇い人であるさよの物語が絡んでくる。そして愛憎悲喜こもごもな話が展開されます。でも、結局それだけの話でしかないんですよね、逆に言えば。作品の舞台が館とその周辺に限られているために、展開の幅が制限され、物語としての広がりやら、深みが足りません。結局嫉妬深い変な女の話でしかないじゃないか、という気もしなくはないんですよね。真由エンドに出てくる幽霊の話もいまいち意味不明なまま終わってしまいますし、最後、真由は何も覚えていないというのもちょっとどうかと思います。

エロ。CGはブラパなのでかなり濃い目の塗りです。シチュは前半は主にさよの奉仕で、後半は主人公がヒロインたちを犯しまくったり、捕らえてきた娘たちを犯した上で食べちゃったりします。まあ、普通に和姦はありますが、メインヒロインと目される真由との和姦がないのが非常に残念。テキストはかなり濃い目。全体にインモラルな雰囲気があって、ねちねちと責め立ててくれます。後半の主人公の切れっぷりというか、前半とは別人のような凶暴さはよいですね。まあ、鬼になったのでその凶暴さがでているわけなんですが。物語の牽引力がかなり強いので抜き目的にどうか、というとやや使いづらいところもありますが、出来は良好。鬼として快楽をむさぼる類のエンドなどはハーレムやら輪姦やらあってとてもよいものでした。アナルは一人一つずつくらいですか、月乃にはなかったですね。いきなり入れちゃって愛撫なんか全然なしです。まあ、TRYじゃないんでこんなもんなのでしょう。

総評。伝奇としての妖しいインモラルな雰囲気がよい作品。ただ、シナリオもエロもやや物足りない部分が残る。何だかんだで月乃の存在感が圧倒的でした。

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