SWAN SONG
- タイトル
SWAN SONG
- ブランド
- Le.Chocolat
- 発売日
- 2005年07月29日
- 評点
- 7/10
- 更新日
- 2005年08月06日
『CARNIVAL』のライターの新作ということで。
システムは普通。パッチが出ているので一応当てておいたほうがいいかもしれません。configとかの文字フォントが異様に見づらいです。ボイス・音楽は問題なし。で、シナリオ。クリスマスイブに大地震が起こって都市は完全に崩壊。んで、避難場所を探してたりした若者たちが集まって共同生活を始める、という話。極限的な状況で、ユートピア的な原始共同体が崩壊していきます。で、最終的には万人の万人に対する闘争状態へ、と。ま、よくある話ですね。そのプロットの流れが定型的であるので、全般にとってつけたような雰囲気が漂います。つーか、舞台設定が必然的にシナリオの展開を強力に固定してしまうので、キャラは単にそれを進めるための駒。キャラクターの過去話も単にキャラの性格設定といった程度でしか物語とリンクしない。
あろえは精神障害があるということで、イノセントな存在として描かれています。彼女は超然としているように見えますが、もちろん彼女のような障害を持つ人間が他者との関わりなしに生きることは不可能なので、実際は彼女の状態が一番直接的に共同体の状況を反映しています。彼女の知性が後退していく過程は、共同体が分裂し解体されていく過程と平行している。この作品のシンボルともいえる存在ですかね。最後の像を作り上げるのも彼女ですし。
メインヒロインは柚香ですが、彼女は前作ヒロインと同様、普段は仮面をかぶってごまかしているけれど、実際はあらゆる事柄に無関心なタイプ。だから彼女は希望だとか絶望だとか言われてもよくわからない。彼女は自分で全部打算だとか言ってしまいますが、超越的な価値観は一切信じない人間で、結局、極限的な状況でも適応して巧く生き延びる、と。んで、そういう彼女のあり方こそが、現代あるいは現代人のあり方であり、その問題でもあるということですかね。司も極限的な状況も結局は彼女を映し出すための鏡みたいなものでしょう。
エロ。原画は川原誠。今回は全般に暗い感じではあります。で、シチュは和姦メインですかね。つーか、数自体非常に少ないです。凌辱シーンもないわけではないですが、CGだけだったりシーンそのものが完全に飛ばされていたりで最悪。残酷シーンに至ってはCGすらないへたれっぷり。テキストは短い上に特によくもなし。アナル関係は当然なし。
総評。普通。期待していた程よくはありませんが、悪くはない話。
bmp_69内のLe.Chocolatの作品評
- SWAN SONG(7点)
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