螺旋回廊
何となく懐かしかったのでプレイ。
システムはageのrUGPです。シーン回想はなし。Windows XPではまともに動きませんが、ageのサイトにある修正ファイルを使えば一応は動作します。それでも強制終了することは普通にあります。強制終了するとフラグが飛ぶことがあるので、頻繁にセーブしつつ進めましょう。ボイスは普通。音楽は赤鼻のトナカイなど、使い方がとてもいいというか、いやらしい。
シナリオ。大学の助教授である主人公の周りの女性達が、EDENというならず者集団によって拉致監禁凌辱調教されるという話。マルチアングルによるサスペンス仕立てのADVであり、物語は複数の人物の視点から語られることによって立体的な構造を持つことになります。その過程において、複数の謎とか、登場人物達の複雑な人間関係の絡み合いが徐々に明らかにされていく、と。また、主人公自身の心の中にも深い闇は存在しています。そのため、主人公がEDENの連中に惹かれていく展開もあり、それがただの凌辱モノにはない饐えた陰影を作品全体に与えています。ただ、ローシュタインの回廊の挿話は話に微妙に関係なさげ。まあ、都市伝説であり、主人公の過去の話としても全く無意味というわけではありませんが、その辺は中途半端な印象。
インターネットがマニアのものだった時代のちょうど終わりごろである1990年代末が舞台であり、2006年現在では少しあほらしいところもあります。しかし、時代の最先端であったインターネットのアンダーグラウンドで危険な雰囲気は巧く表現されているといえるでしょう。ゲームとしてはかなり複雑なつくりのADV。どの選択肢を選ぶかによって別の登場人物視点のルートのシナリオが変わったり、難易度はかなり高めです。同じイベントを何度もたどりなおさせる方法がいまいちこなれていないので、かったるいところはあります。全てのエンディングを見ると、おまけのシナリオがありますが、これはあってもなくてもいい代物です。
エロ。CGは南風麗魔が原画。枚数はやや少ない感じ。シチュ。凌辱・調教一通りといった感じですね。レイプ・輪姦などオーソドックスなシチュを中心にしつつ、ヒロインたちを精神的に追い詰めていく描写が秀逸です。主人公への悪意のある展開が凄まじく、安心させた後に破滅的な状況が訪れたり、気が抜けません。また、選択肢にも一部かなり非人道的というか非人間的な冷酷さがあり、かなりびっくりさせられます。
ややエキセントリックなシーンが存在することも、この作品の特徴でしょう。ポリバケツに調教済みのヒロインを入れてクリスマスプレゼントにしたり、薬で頭がおかしくなった主人公にカッターで切り刻まれた上に、薬漬けにされて呆けてしまったヒロインがいたり。それらにはどれも非常にインパクトのあるCGが用意されています。近親相姦や男色などのシチュエーションの存在も含め、作品全体に徹底的なアンチモラルが貫徹されています。
テキストは堕ちていくヒロイン達のモノローグがよいです。強気なくせにマゾ性のある草薙香乃の調教・堕落の過程などは非常に素晴らしい。ただ、エンディングがあっさりすぎるのが拍子抜け。堕ちたあとの描写が欲しいところ。アナル関係はそこそこあります。水代葵のアナル調教は、彼女が絶望し諦め堕ちていく過程と徐々に快楽を感じていく描写が抜群です。スカももちろんあり。セルフチューブ連結は水代葵調教のクライマックスであり、スキャンダラスな場面の多いこの作品においても最もインパクトの強いシーンとなっています。
総評。名作。サスペンス仕立てのシナリオ、スキャンダラスで精神的に追い詰めるエロ、そして作品全体を貫くアンチモラル性、どれをとっても超一級の凌辱ゲームの金字塔。2006年現在では入手難ですが、もし入手するのであればドラマCDのついている初回版がよいでしょう。
bmp_69内のrufの作品評
- セイレムの魔女たち with FAN DISC(9点)
- 螺旋回廊(10点)
- 螺旋回廊2(8点)
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