魔法天使ミサキ2

タイトル
魔法天使ミサキ2
ブランド
RaSeN
発売日
2006年10月20日
評点
9/10
更新日
2006年10月22日

『魔法天使』シリーズ新作ということで。

システムは普通。今回はフェイスウィンドウがなくなっていて、立ち絵が動くようになっています。ボイスに関しては美咲とミントの声優が変わっているので結構違和感がありますかね。美咲のほうは最後まで微妙でしたが、ミントはそこそこ慣れました。音楽はまあ普通。で、シナリオ。デスパイアと名づけられた化け物たちと戦う少女たちの物語の第三弾。今回は最後に残された異世界に通じる門を巡る最終決戦といった感じです。過去作の話題が普通に出てくるだけならまだしも、ノベライズ版の話題が出てくるのは流石にどうなんだという気はかなりします。さらに、バッドエンドを見るたびに『突撃天使かのん』のキャラのエロシーンが追加されていくので、過去作のチェックはしておいたほうがよいでしょう。

作品は、『美咲編』・『愛奈編』・『ミント編』の三部構成で成り立っていて、徐々にシナリオが深められていきます。今回も選択肢の数は多く、バッドエンドを含む豊富なバリエーションが存在します。内容的には、少女たちの戦う理由が根本的に問い直されていくという、シリーズお馴染みというか一貫した主題を追っている感じですね。彼女たちの力の源は希望であり、彼女たちの戦う理由は本質的に彼女たちの希望のありか・彼女たちの生きる理由へと結びついています。それゆえ、絶望の化身である化け物たちによる陵辱は、何よりもまず彼女たちの心への陵辱であり、物語の構造と有機的に結びつくことになります。絶望を根本にすえられた物語は、今回も相変わらず非常に容赦なく憂鬱なものであるわけですが、少女たちは不条理と絶望に対峙することで自分だけの答えを見つけることになる、という感じ。

エロ。CGの原画は本編は桐沢しんじ一人、おまけは『かのん』の原画陣といった感じです。枚数は相変わらず少なめですね。今回は特にシナリオのボリュームがあるのでかなり少なく感じます。エロシーン以外のイベントCGはほとんどなし。で、シチュですが、当たり前のように触手による陵辱と、ろくでもない一般市民による輪姦。今回も和姦は一つもなく。蝋燭の化け物によるSMっぽいプレイとかありはしますが、媚薬・スライム・苦痛系・産卵など、オーソドックスな内容ですね。ただ、なぜかアヌスから口まで触手を貫通させるシチュが妙に多かった(といっても3つぐらいですが)のが印象的です。輪姦に関しては、今回は化け物主導で人間の輪姦が行われる場面ばかりで、いまいちDQN度が足りない感じですか。

エロシーンのCGは基本的に1シーン1枚なので、一つのイベントで繋がっていくおまけの『かのん』キャラのエロシーンのほうが尺が長くエロい感じすらします。ただ、このシリーズのエロシーンは物語と密接に結びついたシチュエーションがウリ。その辺は上述したように完璧で、少女たちの心の弱みを狙いすまして絶望の底へと叩き落すような絶妙なシチュエーションがそろっています。弱っているときは雑魚に犯られ、希望に満ちているときはその希望のよって立つところ弱点が存在して犯されるといった感じ。テキストはいつもどおり短めながらなかなかよい出来です。相変わらず誤字が多く、双子の名前とか間違えるのは勘弁して欲しいですが。あとは、今回は単独原画のわりに複数のキャラの絡みが少なかったりとか、後半、エロシーンのないバッドエンドなどがあり、息切れした感じがあるのが残念。アナル関係は触手モノなのでそれなりに多いです。開発とかは普通にしないので、後ろは基本的に苦痛ばかりですね。スカはなし、と。

総評。『魔法天使』シリーズ最終作でシナリオとそれに結びついたエロシーンの水準が極めて高め。ただ、いつもながら作品としての全体的な完成度が低いのが欠点。

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