痕
- タイトル
- 痕
- ブランド
- Leaf
- 発売日
- 1996年07月26日
- 評点
- 8/10
- 更新日
- 2003年10月28日
最近抜きゲーのレビューしか書いてなかったので。リニューアル版も出てますね。
システムは貧弱です。というか、『雫』と一緒。ボイスはなし、音楽は素晴らしい出来です。んで、シナリオ。父親の49日で実家に戻ってきた主人公は毎夜猟奇的な夢に苛まれます。それと主人公の身近で実際に起こる猟奇的な事件、そして「鬼」の伝説が絡み合って物語が構成されています。思いっきりネタバレですけれど、主人公の一族は鬼の血を受け継いでいて、特に男はその力が強く発現する。それは本人の意思をも裏切るものであり、実は主人公の父もその力を暴走させないために自殺したのでした。その「鬼」の力の持つ業、及びそれに傷つけられ振り回されてきた女の哀しさが作品の主題となっています。
ヒロインは柏木家四姉妹ということで四人。それぞれの性格は典型的な四姉妹モノのそれであり、取り立てて珍しいものではありません。しかしそれぞれのエピソードは巧みに盛り込まれており、魅力が減じたりはしませんね。最初に見ることになる長女千鶴のシナリオは作品の主題を明確に示していました。彼女は耕一が「鬼」の力を持っていると知っていて、猟奇的な事件は彼が起したものだと思っている。耕一の父親の死の真相及び、「鬼」の力の及ぼす悲惨な影響を知っており、柏木家の長女としてそれに耐え続けてきた彼女の悲哀はシナリオを通してよく伝わってきます。次女の梓はちょっとシナリオが地味ですね。主人公と事件の真相を解明するために乗り込んだりします。一応メインの事件である猟奇事件の真相に一番切迫するシナリオではあるんですが、ふつうにそれなりです。三女の楓はさりげなくメインヒロインなのかな。主人公の前世の恋人であり、全ての事件のきっかけ。彼女の悲劇は前世の記憶を思い出していたことでした。主人公のことが好きであるけれど、それを伝えてしまえば主人公の中の「鬼」が覚醒するかもしれない。もし覚醒してその力をコントロール出来なかったとしたら、主人公は死ななければならない、彼の父親と同じように。まあ、耕一は覚醒しても鬼の力をコントロールして楓とハッピーエンドを迎えてしまうんですけれどね。まあ、べたべたです。四女は初音。彼女のシナリオは何というか種明かしといった感じですか。猟奇事件とか何処吹く風です。山の洞窟なんかに潜っちゃうし。「鬼」の正体その他について中心に語られます。
ゲームとしては選択肢によって分岐する普通のノベルですが、最初はバッドエンドしか見れず、またクリアする順番が決まっているのが特徴ですね。難易度自体は高くありませんが、それなりに遊べます。
エロ。CGは『雫』とあまり変わりませんが、ちょっとはよくなったのかな。枚数はまあ普通。シチュは和姦と凌辱が半分ずつといった感じでしょうか。主人公とヒロインが無理やりセックスさせられるシチュなんかがありましたね。ノベルなのでテキストはそれなりですがまあ大したことはないです。アナル関係などは当然なし。
総評。『雫』と比べるとだいぶ泥臭さが抜けているような感じはしますね。全体に完成度は高く無難な作り。
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