vision
- タイトル
- vision
- ブランド
- wing
- 発売日
- 2003年11月28日
- 評点
- 7/10
- 更新日
- 2003年12月02日
元inspireメンバーの新作ということで。
システムは貧弱です。既読スキップはかろうじてありますが、その他は全然ありません。バックログも細かい調節もなし。バグも普通にありますが、プレーに重大な支障が出るものはありませんでした。ボイスはなし。音楽は非常によし。んで、シナリオ。主人公が田舎の館にやってくるところから話は始まります。その館には三人の女が暮らしていて、それぞれ鬱屈した過去を持っている。物語が進むと共に語られるそれは、すでに終わってしまった出来事なのではなくて、現在進行形で続いているものでもあり、主人公は館で生活をしながら、歪んだ過去に縛られるようにしている女たちの姿を見ていきます。
主人公は館の唯一の男でありながら、基本的に観察者にとどまります。彼は彼で自分の過去に縛られているわけですが、それは館の裏の生活と交差することがない。彼は女に幻想を持っているし、館の女たちは彼に自分の希望を投影している。彼らの心の交わりは淡く繊細な筆致で描き出されています。inspire作品の多くと同様にこの作品でも「女の哀しさ」は重要な主題となっています。女たちは抑圧され過去に縛られながらも、しなやかにそして淫靡に振る舞い魅力的な姿を見せてくれます。
ヒロインは三人ともとても魅力的ですが、私はフロウラが一番好きですかね。いつも主人公と一緒にいて小悪魔的に振舞う彼女も、実は繊細で三人の中でも一番危うげな均衡の上にありました。ゲームとしては最後に一つ選択肢があるだけで、分岐後もエンディングになだれ込むだけ。殆ど読むだけのノベルですね。それに分量も非常に少ない。あっという間に読めてしまいます。
エロ。CGは神宮寺りおが原画ということで、まあ素晴らしい水準です。枚数はシナリオが短いこともって非常に少ない。Hシーンの数も全然です。シチュも取り立てて書くようなものはあまりないですね。薬ぐらいですか。あとは寝取られですね。他の男に身を任せるのを覗いているのがかなりよろしいかと。しかも、日常的に行われていることだというのがよいです。テキストは特にねちっこいわけでもなく、普通の場面と全然変わらない感じです。まあ、日常のテキストも淫靡な雰囲気で進むので、それなりにエロいことはエロいですが。
総評。なかなか出来のいい小品といった感じですかね。面白いですが、さらっと読めてしまいます。
bmp_69内のwingの作品評
- vision(7点)
bmp_69ではエロゲーのレビューの投稿を募集しています。
『vision』をプレイした感想などを18禁ゲームレビュー投稿から投稿していただければ嬉しいです。


